オリジナルプリントグッズの制作に欠かせないものとして、以下の三種類の素材があります。
- 印刷対象となるイメージ(画像ファイル)
- 熱転写先となる素材(Printing blank)
- イメージが印刷された熱転写用紙
■印刷対象となるイメージ(画像ファイル)の準備
本ステップはオリジナルプリントグッズを作りたい方(=お客さま)の作業となります。
最初に必要となるのがイメージ(=画像)です。これは通常はデジタルカメラで撮影したものを使用します。最も一般的なファイル形式はJPEG(ファイルの拡張子は”.jpg”、”.jpeg”)ですが、GIF、PNG、BMP、EPS、その他も使用できます。
デジタル画像が存在しない場合(例:普通のカメラで撮った写真のプリント、印刷物)には、イメージをスキャンしてJPEGファイルを作成して使用します。以下のような画像ファイルを使ってオリジナルプリントグッズを制作したいというケースを考えます。
画像を丸い形や正方形に整形(トリミング)するには、PhotoShop/PhotoShop ElementsやPhotoEditor等のイメージ加工用のソフトを使用します。PhotoEditorはMicrosoft Office XPなどに付属していますので、結構重宝しています。なお、トリミング作業は通常、ショップ側で制作過程の1ステップとして行います(追加料金は不要です)が、お客さまの方で予めトリミング加工を行ったファイルを準備していただいてもかまいません。あと、便利なイメージ加工ソフト(フリーウェアもあります)については別途、ページを改めて紹介する予定です。
■熱転写用紙にイメージ出力
本ステップはショップ側の作業となります。
画像ファイルを白い素材に対して直接印刷するのではなく、予め熱転写用紙に印刷しておいたイメージを熱転写します。熱転写用紙に印刷されたイメージは以下のようなものです。イメージを転写する場合の印刷状態は左右が反転した鏡像になっているということです。最初から左右反転した画像ファイルを作っておくという方法もありますが、当ショップではソフトで自動反転して印刷しますので、お客さまがイメージの左右反転に関しては意識する必要はありません。
印刷されたイメージの色合いは、微妙に画面で見た状態とは異なります。写真ではその辺の微妙な差異は分かりませんが、画面上のイメージと印刷イメージを比較すると「印刷イメージの方がやや薄いかな」という印象を受けます。この色の薄さは心配する必要がありません。実際に転写先となる白い素材に焼き付けるてみると、「ずい分豊かな色になるものだな」という安心感に変わります。この熱転写方式の特徴は「色合いの暖かさ」という表現がぴったりの仕上がりとなります。青系の発色が若干抑えられ、温かみが増した色合いになる点に特徴があります。
■素材の種類
どの素材にプリントするかを決定するのはお客さまです(ご注文時点で当然ながら素材は決定していますね)。
ここでは、熱転写先となる素材をご紹介します。熱転写先となる素材(英語ではPrinting blank)としては、次のようなものがあります。画像をマウスでクリックすると大きく表示されます。
■熱転写用のプレス機や器具
ここで掲載する機械や器具はショップ側で設備や備品として準備しており、前述の真っ白な素材(White material)の上に、熱と圧力によって画像を転写します。
タイル、マウスパッド、記念額、天然皮革への熱転写には以下のプレス機(左側)を使用します。
皿の場合には以下の小型のプレス機を使用します。
マグカップは以下のクランプを使ってマグカップと熱転写紙を圧着させて、オーブントースターで焼きます。
コメントをどうぞ:
コメントを編集するにはログインしてください。