■ プリント最終結果

さて、オリジナルプリント用の素材のページでご紹介したトリミングしたイメージですが、どのように熱転写先の白い素材に対して焼き付けられるのか、その結果を見ていただきましょう。

出来上がったマウスパッドとタイル

出来上がったマウスパッドとタイル

このように、もともと同一の画像ファイルからトリミングして作成したイメージですが、マウスパッドの方が明るく、タイルの方は深い色合いになっています。この結果の違いは、転写先である素材の性質に依存しています。マウスパッドの表面がポリエステルの布で、一方タイルはポリエステルコーティングとなっています。同一のプレス機にかけますが、焼き付けの温度も時間も異なっており、このような色合いの違いという結果になって現れます。

これは、使用している素材とプリンティング機材や焼き付け条件の組み合わせによって生じた最善の結果であり、ある意味、避けようのない仕上がりの差異でもあります。素材によってプリント結果の発色が異なるのは、熱転写方式の特性であるとご理解ください。

■ マウスパッドとタイルの仕上がりの違い

以下、マウスパッドとタイルを個別に見ていきます。

ナナのマウスパッド(丸)

ナナのマウスパッド(丸)

ナナのタイル

ナナのタイル

このような感じになります。使用するイメージファイルの精細度が高いほど、当然ながらプリントされた結果も情報量が多く、精細なものとなります。

■ 仕上がりの精細度について

よく「細かい線やディテールが仕上がり状態に反映されますか?」という質問を受けますが、その場合「元の画像の精細度が高ければ高いほど細かく綺麗に出ます」とお答えしています。例えば、あまり解像度の高くない携帯電話で撮影したイメージ(例:4年ほど前だったら、320pixel×240pixelなどという解像度が普通でした)であれば、その解像度なりに仕上がります。制作の現場ではPhotoShop等のソフトでイメージの自動補正や改善を行うので、元の画像そのものより美しい仕上がりになるケースもあります。

仕上がりの精細度について、分かり易いサンプル–絵はがきをスキャンして取り込んだイメージのプリント例–を紹介します。

スキャンした精細度の高いイメージ

スキャンした精細度の高いイメージ

この絵をマグカップにプリントしてみました。オリジナルのスキャンイメージのシャープさまでは再現できませんでしたが、かなり細かいところも写し取ることができています。これくらい細かいイメージのプリントも可能であるというサンプルになります。

スキャンイメージの左半分

スキャンイメージの右半分

次に、三世代ぐらい前のカメラ付き携帯電話で撮影したイメージの場合、どの程度の仕上がり状態になるか見てみましょう。左側がトリミングしたイメージ(240pixel×240pixelでフルサイズです!)、右側が出来上がった作品です。

このような実験的サンプルより、ポーキャットショップて制作可能なオリジナルプリントグッズのプリントの精細度が理解していただけたと思います。

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